リノベーション型まちづくりとは、空き家・空き店舗をリノベーションして魅力ある店舗などを開設し、まちを元気にしていこうとする取り組みで、現在台東区が北部地域で実施しているものです。
取り組みにあたり台東区は、事業の周知のために、次の3つのことを行なっています。
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まちセッション(リノベーションの専門家の講演と、講師を交えた意見交換会)の開催
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タイトーキタリズム(事業の内容発信と地域の魅力発信のためのタブロイド紙)の発行
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フリーコーヒー(事業のPRや空き家・空き店舗探しのための無料のコーヒースタンド)の実施
令和6年3月末までには、3件程度、物件が開設予定です。地域のコミュニティの拠点になるような店舗の開設が楽しみです。
蔵前周辺では、行政に頼らない形で古い建物を魅力的にリノベーションした店舗が次々にオープンし、多くの人が訪れる街歩きスポットになっています。北部の地域でも、魅力的なリノベーション物件ができるように台東区と一緒に取り組んでいきたいと思います。
台東区内の空き家&空き店舗
台東区による取り組みが北部地域で行われていますが、まちのコミュニティ、景観、防犯、生活基盤の維持など、さまざまな観点から、空き家・空き店舗は、区全体で考えなければいけない課題だと考えます。台東区の調査では、区内には400件弱の空き家が(令和5年1月末)あるということ。
空き家・空き店舗が多くあることも問題ですし、さらにこれらが無秩序に取り壊され、味気ない集合住宅に建て替えられることは、下町・人情台東区の崩壊にもつながると考えます。そうならないためにも、空き家・空き店舗の活用や、建て替えルールの検討が必要です。